成分解析

オーシャントリコアンサーの成分解析
EGF・ヘマチン配合の実力を正直評価

オーシャントリコアンサー成分解析インフォグラフィック

この記事のポイント

  • オーシャントリコANSWERはヘマチン・EGF・リピジュア配合で成分の充実度が高い
  • EGFはシャンプー(流すもの)への配合では発毛・育毛効果に科学的根拠がない点に注意
  • カラー・ブリーチ毛のケアとしてのコスパは高く、ダメージ毛に向いた選択肢

「予約半年待ちのサロンが作ったシャンプー」——OCEAN TOKYOがプロデュースしたANSWERシャンプーは、 ドラッグストアで手に入るシャンプーの中で成分の豪華さが際立つ製品です。 EGF・FGF・ヘマチン・ポリクオタニウム-51(リピジュア)など、 美容液で見かける成分をシャンプーに配合しています。

ただし「豪華な成分が入っている=良いシャンプー」とは限りません。 シャンプーソムリエとして、成分の効果と限界を正直に解説します。

よしき動画:1週間使用体験レビュー

オーシャントリコアンサーを1週間使ってみた【シャンプーソムリエよしき】 — シャンプーソムリエよしき

製品スペック

製品名OCEAN TRICO ANSWER シャンプー
ブランドOCEAN TOKYO(株式会社スパイスアップ)
容量400mL
価格(税込)¥1,650
1mLあたり単価約4.1円
1回使用コスト(5mL換算)約21円
主洗浄成分の分類ベタイン系(主剤)+アミノ酸系5種(補助)
サルフェートフリー○(硫酸系界面活性剤 不使用)
「ノンシリコン」表記△(後述:アモジメチコン配合)

肌への優しさ

★★★★☆

サルフェートフリー+アミノ酸系複数配合。頭皮への刺激は低い

洗浄力

★★★☆☆

「さっぱり感」重視設計。脂性頭皮にも対応できる洗浄力

コストパフォーマンス

★★★☆☆

1回約21円。成分の豪華さを考えると妥当だが高め

総合評価

★★★★☆

成分密度が高く、ダメージ毛・カラー毛に特に向いている

成分表を読む——洗浄成分の構成

2位

コカミドプロピルベタイン

ベタイン系(両性イオン界面活性剤)

主洗浄成分。ヤシ油由来のベタイン系で、起泡・洗浄・低刺激を兼ねます。 アミノ酸系との組み合わせで使われることが多く、安全性・使用実績ともに優れた成分です。

3位

ラウロイルメチルアラニンNa

アミノ酸系(アラニン系)陰イオン界面活性剤

アラニン誘導体の低刺激洗浄成分。きめ細かい泡を作り、洗い上がりの柔らかさに寄与します。

7〜10位

ココイルグリシンK・Na、ヤシ脂肪酸アルギニン、ココイルグルタミン酸K

アミノ酸系 各種

グリシン系・グルタミン酸系・アルギニン系のアミノ酸洗浄成分が複数配合されています。 アミノ酸5種類を組み合わせることで補いあい、「5種のアミノ酸」訴求の根拠になっています。 ただしヤシ脂肪酸アルギニンは石けん系に近くpHによっては脱脂力が上がる点に注意が必要です。

全体として硫酸系(SLS/SLES)不使用のサルフェートフリー処方です。 洗浄成分の種類の豊富さは市販シャンプーの中でも上位クラスです。

「ノンシリコン」表記について正直に

注意が必要な点

  • ANSWERは「ノンシリコン」を訴求していますが、成分表にアモジメチコンが配合されています
  • アモジメチコンはシリコンの一種(アミノ変性シリコン)です
  • 「ノンシリコン」の業界定義は曖昧で、一般的なジメチコン(シクロメチコン)を不使用にしただけで「ノンシリコン」と表記するケースがあります

アモジメチコンは毛髪への吸着性が高く、手触り改善効果の高いシリコン誘導体です。 頭皮への刺激は低い成分ですが、「完全ノンシリコン」を求める方には誤解を招く可能性があります。 シャンプーソムリエとして、この点は正直にお伝えします。

なお「シリコン=悪い成分」ではありません。ノンシリコンの科学的意義については 「サルフェートフリーは本当に良いのか」もご参照ください。

美容液成分の効果と限界

ANSWERが他のシャンプーと大きく異なる点は、EGF・FGF・ヘマチンなどの高機能成分が配合されていることです。 ただしシャンプーは「洗い流す製品」であることを踏まえて理解する必要があります。

主要な高機能成分と実際の期待値

  • ポリクオタニウム-51(リピジュア): ヒアルロン酸の約2倍の保水力を持つリン脂質類似ポリマー。 毛髪に吸着し、洗い流し後も保湿効果が持続することが確認されています。 シャンプー成分としても有意義な効果が期待できます。
  • ヘマチン: ヘモグロビン由来の成分。カラー・パーマ後の活性酸素除去・ダメージ補修に働きます。 洗い流し製品でも有効性が報告されており、カラー毛・ハイトーン毛に特に向いています。
  • EGF(合成ヒト遺伝子組み換えオリゴペプチド-1): 上皮成長因子。皮膚での再生・修復に関与する成長因子ですが、 シャンプーのような洗い流し製品では頭皮への実質的な浸透・残留量は限られます。 「EGF配合」は訴求価値として理解しつつ、効果を過大評価しないことが大切です。
  • FGF(ヒトオリゴペプチド-13): 線維芽細胞成長因子。育毛・頭皮活性化の文脈で紹介されますが、 EGF同様に洗い流し製品での浸透・残留量の問題は同じです。

まとめると:リピジュアとヘマチンはシャンプーでの有効性に根拠があります。 EGF・FGFはシャンプー製品での浸透性に限界があり、過度な期待は禁物です。 「成長因子が入っているから育毛シャンプーとして期待する」という判断は慎重にしてください。

向いている人・向いていない人

向いている人向いていない人
  • ✓ カラー・パーマを定期的にしているダメージ毛の方
  • ✓ さっぱりした洗い上がりが好みの方
  • ✓ 成分の密度を重視してシャンプーを選びたい方
  • ✓ 普通〜脂性頭皮の方(洗浄力はやや強め)
  • ✗ 完全ノンシリコンにこだわる方(アモジメチコン含有)
  • ✗ 乾燥頭皮が強い方(さっぱり設計で物足りない可能性)
  • ✗ コスパ最優先の方(1回約21円はやや割高)

コスパの実力——1回あたり何円か

コスパ計算

  • ¥1,650 ÷ 400mL = 1mLあたり約4.1円
  • 1回使用量(5mL)× 4.1円 = 1回あたり約21円
  • 1ヶ月(30回)使用した場合 = 約619円相当

1回約21円は、市販シャンプーとしてはやや高めの部類です。 同価格帯(1,500〜2,000円)の市販アミノ酸系シャンプーと比較すると、 成分の密度・バリエーションは優れており、価格に見合う理由はあります。 美容室専売品との比較では、まだ割安です。

シャンプーソムリエからの総評

良い点

アミノ酸系5種+ベタイン系の洗浄成分の構成はサルフェートフリーで質が高く、 ヘマチン・リピジュアの配合は洗い流し製品でも意味のある成分です。 カラー毛・パーマ毛の方が日常使いするシャンプーとして、市販品の中では上位の選択肢です。

気になる点

「ノンシリコン」表記にもかかわらずアモジメチコンが配合されている点は、誠実さの観点で引っかかります。 EGF・FGFは「配合されている」こと自体は事実ですが、 シャンプーという洗い流し製品での育毛効果に期待しすぎないことが大切です。

こんな人に特におすすめ

ブリーチ・カラーを定期的にしていて、ダメージが気になるがドラッグストアで購入したい方。 ヘマチン配合のシャンプーを手軽に試したい方に、コストパフォーマンスの良い選択肢です。

よしき動画:成分解説編

オーシャントリコアンサー成分解説【シャンプーソムリエよしき】 — シャンプーソムリエよしき

木村芳樹
ANSWERの成分表を初めて見たとき、正直「これだけ入れてこの価格は驚く」と思いました。ヘマチンとリピジュアはシャンプーに配合しても有意義な成分なので、カラー毛の方にはかなりおすすめできます。EGFについては、美容室での洗い流しトリートメント(残留させるもの)と、シャンプー(流してしまうもの)では意味が変わることを知っておいてほしい。「EGF入りだから育毛に効く」という期待で購入する場合は、正直あまり根拠がないとお伝えしています。

木村芳樹 — シャンプーソムリエ

よくある質問

ANSWERシャンプーはどこで買えますか?

ドン・キホーテ・マツモトキヨシなどの大型ドラッグストアやAmazonで購入できます。 シャンプー単体(400mL)とトリートメントのセット販売もあります。

EGF配合で育毛効果はありますか?

シャンプーは洗い流す製品のため、EGF・FGFの頭皮への実質的な浸透量は非常に少ないと考えられます。 育毛目的であれば、洗い流さないスカルプエッセンスやローション製品の方が合理的です。 「EGF配合」は成分の豪華さとして受け取ってください。

コンディショナーとセットで使う必要がありますか?

アモジメチコン配合なのでシャンプー単体でも手触りは良い傾向があります。 ダメージが気になる場合はトリートメント併用をお勧めします。

自分の頭皮タイプに合うか確認したい場合は?

オンラインカウンセリングでご相談いただければ、 成分と頭皮タイプの相性を一緒に確認できます。

自分の頭皮タイプを確認してから選ぶと、失敗が減ります。

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